令7問6類-5反
★★☆ (標準)
過去5回の結果:
Aが所有している甲土地についての物権変動に関する次の記述において、民法の規定及び判例により正誤を答えよ。
Gの取得時効が完成する前に原所有者Aが死亡してHが単独相続した場合、時効完成後にGがHに所有権を対抗するためには、所有権移転登記を備えなければならない。
💡 解説
時効完成前に原所有者Aを単独相続した相続人Hは当事者と同視されます。時効取得者Gと相続人Hは対抗関係(第三者)ではないため、Gは登記がなくても相続人Hに所有権を対抗できます。登記を備えなければならないとする記述は誤りです。
📜 根拠条文
【民法 第162条・第896条】
第162条:20年間(または10年間)所有の意思をもって他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。
第896条:相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。
📌 関連知識
【時効完成後の当事者・相続人と登記】
時効取得者は、時効完成時の原所有者やその相続人(一般承継人)に対しては、登記がなくても直接所有権を対抗できます。登記が必要となるのは時効完成後に現れた「第三者(譲受人等)」に対してのみです。